図形類を本文と連動する『アンカー付オブジェクト』の使い方

このテクニックは、InDesignの最強機能のひとつです。
これを使わずして、InDesignはありえません。

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本文と連動する図形『アンカー付オブジェクト』とは、下の見出しの灰色の枠です。

スクリーンショット 2014-08-15 18.58.45

まず、y_第1章.inddをダウンロードしてください。
14ページの見出しが、『アンカー付オブジェクト』の機能を使っていない悪い例です。
本文中に3行空けて、「もっと優れた…」の見出しを乗せているだけなので、本文の行が増減しても、見出しが取り残されます。試しに行を増やしてみてください。

『アンカー付オブジェクト』の機能を使ったものを用意しました。
それが、21ページの見出しです。
行が増減しても、見出しが本文に追随して動きます。

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『アンカー付オブジェクト』の使い方〈縦組みの一例です〉

●新しいテキストフレームを(欄外に)用意する。
横幅は、作成したいサイズ。
縦幅は、作成したいサイズより80ミリくらい短くする(あとで調整します)

●見出し文字(「もっと優れた…」)を入力する。

●上記のテキストフレームを挿入したい箇所に、コピー&ペーストする。

●横向きに挿入されてしまうので、90度回転する。

スクリーンショット 2014-08-16 11.51.11
回転マークをクリック。

●見出しのテキストフレームを触ってから、「オブジェクト」ー「アンカー付きオブジェクト」ー「オプション」をクリックする。

●「アンカー付きオブジェクトオプション」ダイアログで、下記のように設定する。


親文字からの間隔:カスタム

アンカー付きオブジェクト:基準点:中央上にポイント

アンカー付き位置:中央上にポイント

X基準:テキストフレーム

Y基準:仮想ボディの中央

Yオフセット:9mm

手動配置を防ぐ:チェックを外す


●見出しのテキストフレームの高さを(本文のテキストフレームにあわせて)148.5mmにする。

●見出しのテキストフレームの回り込みを設定する。

スクリーンショット 2014-08-16 12.01.07

●見出しを触ってから、「オブジェクト」ー「アンカー付きオブジェクト」ー「オプション」をクリックする。
「アンカー付きオブジェクトオプション」ダイアログで、手動配置を防ぐ:チェックを入れる。

スクリーンショット 2014-08-16 12.05.22
これにチェックを入れると、偶発的にサイズが変更されるのを防ぎます。 つまり事故を防ぐことが出来ます。

本文の行数が変更されたとき、オブジェクトだけがその位置で取り残される事故を防ぎます!

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