Microsoft Wordで、段落の1字下げにスペースを使わないこと

Microsoft Wordで編集するとき、段落の1字下げは、Wordの機能を使うとDTPでの事故が減ります。

Microsoft Wordの段落下げ。これで段落が1字分下がります。

この機能を使うと、InDesignでDTPをする際、段落スペースを消去せずに済みます。

  • 作業時間の短縮
  • ケアレスミス削減

になります。

もし著者からの原稿に1字下げのスペースが入っていたら、編集する前に検索置換で消去。

 


ブログ「mottainaiDTP」の記事を参考にしました。

複数の段落スタイルは、「次のスタイル」で一括変換

段落スタイルの「次のスタイル」は、超便利!
時間短縮!

複数の段落スタイルが続く場合、段落スタイルの「次のスタイル」を指定しておけば、一括で変換できます。
変換したいテキストを選択し、controlを押しながら最初の段落スタイル→「〜を適用して次のスタイルへ」をクリックするだけです。

CMLの英語本を参考にして、Goくんが作成してくれた動画です↓

44が作成した動画です↓

こちらの記事も同じです→http://cm-publishing.co.jp/dtpschool/dtp/1214/

正規表現/()に囲まれた部分の書体を替える方法

例えば英語の書籍で、かっこ内の日本語を小さくするとき。
正規表現なら、1秒で終了します。


1 検索文字列は、(.+?)


2 置換文字列は、$0


3 置換形式に、文字スタイルを指定します。

左側が本文です。 右側は、検索と置換の画面。

かっことその中の文字の書体が変わりました↓

 

次に、かっこ自体はそのままで、中の文字だけを書体替えします。

検索文字列は、(?<=().+?(?=))

 


()を消去するときは↓
検索文字列 (()(.+?)())
置換文字列 $2

《サンプル目次》一括変換するために、段落スタイルと文字スタイルと先頭文字スタイルの作り方

ひとつの段落スタイルと複数の文字スタイルを、クリック一発で変換できます。
一括変換は、「先頭文字スタイル」の機能です。
手順は5つ。

1 デザインする
2 段落スタイルを作る
3 文字スタイルを作る
4 段落スタイルの「先頭文字スタイル」を指定する
※これがちょっと難しい→慣れないと試行錯誤が必要
5 テキストに段落スタイルを適用する

この手順で作れば、修正は超楽チンです!

 


1 デザインする


文字の級数、書体、色を指定し、デザインを大雑把に確定します。

 

下線、打ち消し線の指定も忘れずに。

 

各要素の間には、Tabを入力。



2 段落スタイルを作る


段落スタイルを作るために、まず先頭の文字を選択します。

 

「新規段落スタイル」を選び、
名前をつけます。ここでは「Step」と名付けました。書体と級数は、自動で記録されています(一応、要確認)。

 

次に、段落スタイル「Step」でタブを設定。



3 文字スタイルを作る


段落スタイルの次は、文字スタイルの設定です。各文字を選択してから
文字スタイルで、

 

新規文字スタイルを作成します。
スタイル名をつけます。ここでは、「1」。フォント、スタイル、サイズが自動入力されていることを確認します。

 

あわせて、文字カラーが自動入力されているか、確認。
すべての文字スタイルを作成し、出現する順番通りに並べます。

 




4 段落スタイルの先頭文字スタイルを指定する


最初に作成した段落スタイル「Step」を開き、「先頭文字スタイル」を指定します。



5 テキストに段落スタイルを適用する


目次のテキストを選択し、段落スタイル「Step」をクリックします。
段落スタイル名「Step」の後ろに「+」がついているときは、必ず「選択範囲のオーバーライドを消去」をクリックします。
最後に段落スタイル「Step」で、タブを調整します。
完成!デザインの調整は、必ず各スタイルで!

スペースの次の数字だけ、変換する方法

スペースの次の数字だけ、変換します。

InDesignの検索と置換の正規表現です。
検索文字列は、(?<=★)\d+ ←半角入力に。★の箇所にスペースを入力
数字は、全角でも半角でも変換されます。
スペースの前にない数字は、変換されません。
変換の順番です。
最初は全角スペース
2番目は、半角スペース
3番目は、全角と半角のスペース
4番目は、文中に数字を入れましたが、変換されません。